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仙台藩士の古文書 調査成果を公開 加美町・北家文書 江戸時代を解き明かす手がかりに

【本学研究者情報】

東北アジア研究センター 上廣歴史資料学研究部門 教授 荒武賢一朗
研究部門ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 宮城県加美町の古文書「北家文書」の調査を実施し、全点の撮影と内容を把握できる文書目録(1点ごとのリスト)の作成を完了し、ホームページ上で公開しました。
  • 江戸時代、伊達政宗の家臣となった北家は、代々仙台藩士として、現在の加美町内に領地を与えられていました。
  • 仙台藩主の伊達家をはじめとして、江戸時代の武家文書はよく知られていますが、藩政の実務を担当した藩士の実像がわかる貴重な歴史資料です。
  • 今後、撮影画像も公開します。これらの利用が格段に進み、仙台藩の武士に関する研究が深化すると期待されます。

【概要】

東北大学東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門では、2020年度より北家文書(加美町教育委員会所蔵)の調査に取り組んできました。このほど全482点の撮影と目録作成が完了し、「加美町北家文書目録」を部門ホームページ上で公開しました。撮影画像についても、50点程度をオンライン公開する予定です。江戸時代に仙台藩士であった北家は、現在の加美町内に領地を与えられていました。また、藩の役職としては若年寄(わかどしより)などの要職を歴任しました。北家文書のなかには、こうした領地や役職に関する古文書や、武芸を習得した証である免状、学問関係の書籍などが伝わっています。

これまで一部の古文書や絵図が研究利用されていましたが、今回の調査により、北家文書の全容が初めて解明されました。加えて、調査成果である目録や画像を公開し、どなたでも利用できる状態とすることで、仙台藩政や地域史に関してさらなる研究進展が期待されます。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学東北アジア研究センター
担当 荒武賢一朗、藤方博之
電話 022-795-3196/3140
E-mail uehiro*grp.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

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