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誰かと食事をする頻度が年に何度かしかない高齢者の体重減少リスクは1.07倍高い (毎日、誰かと食事をしている人と比較して) 

【本学研究者情報】

〇大学院歯学研究科 助教 草間太郎
ウェブサイト

【概要】

誰かと一緒に食事をする『共食』は、ヒトの基本的な社会活動の一つです。これまでの研究から、共食の機会をもつことは健康状態の維持に寄与する可能性が示唆されていました。しかし、高齢者において死亡リスクの上昇と関係が深い体重減少との関連についてはこれまで明らかにされていませんでした。

本研究では、65歳以上の要介護状態にない高齢者約5万7千人を対象に、共食の頻度と3年間の追跡調査期間での、5%超の体重減少との関連を明らかにしました。その結果、共食頻度が『毎日』という人と比べて、『月に何度か』以上の頻度で誰かと一緒に食事を有する人では、体重減少のリスクに有意な違いは観察されませんでした。一方、『年に何回か』の人では1.07倍、『ほとんどない』人では1.17倍、体重減少リスクが高くなるという関係が観察されました。

本研究結果から、共食の機会を月に複数回程度以上もつことが、高齢者における体重減少の予防につながる可能性が示唆されました。

本研究成果は、3月1日に「Age and Ageing」にて公表されました。 

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究内容に関すること)
東北大学大学院歯学研究科 
歯学イノベーションリエゾンセンター
地域展開部門 
助教 草間太郎
MAIL:taro.kusama.a2*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること〉
東北大学大学院歯学研究科
広報室
TEL:022-717-8260
MAIL:den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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