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江戸時代の仙台、藩政のしくみを明らかにする 『仙台藩の武家屋敷と政治空間』を出版

【本学研究者情報】

東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門 助教 野本禎司
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 現在は確認することが困難となった仙台の武家屋敷について、考古学と歴史学の共同研究で明らかにし、書籍として出版しました。
  • 仙台藩主(伊達家)の配下には、たくさんの武士たちがおり、女性や子どもたちの存在も重要でした。本書では仙台藩の武家社会を構成する人々に注目し、当時の様子を再現しています。

【概要】

仙台藩士は、仙台城の近くと、自分の領地に屋敷をもっており、この2つの拠点が仙台藩の政治に大きな影響を与えていました。東北アジア研究センターの野本禎司助教、荒武賢一朗教授らは、仙台城下と領内にあった武家屋敷に注目して、これまでわからなかった仙台藩の特徴を発見し、書籍として出版しました。

本書は、仙台藩の武家屋敷に着目して、その利用実態を明らかにするとともに、領内における「政治空間」について検討した10本の論考を2部構成によりまとめています。第1部では、仙台藩研究で実現していなかった考古学と文献史学の共同研究、第2部では、武士たちが組織する「家」とその構成員(家臣・女性・子どもなど)を歴史資料から解明し、「政治空間」を明らかにしています。

なお、2021年度に実施した東北アジア研究センター共同研究「仙台城の利用実態に関する復元的研究―近世東北地方の城郭比較分析―」の成果の一部です。本書は2022年2月に岩田書院より発行されました。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学東北アジア研究センター
担当 野本禎司 荒武賢一朗
電話 022-795-3140 022-795-3196
E-mail
 uehiro*grp.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

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