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東北4県と北海道の江戸時代資料約9万点 デジタルデータで一般公開開始

【本学研究者情報】

アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門
教授 荒武賢一朗
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 東北アジア研究センター注1では、研究成果や資料情報のデジタル化を推進している。
  • 今回、「上廣歴史資料学研究部門注2デジタルコレクション」を開設し、調査・研究で得た江戸時代の歴史資料について、写真画像10件を公開した。
  • 1次公開では、宮城県塩釜市・利府町・川崎町、福島県須賀川市などに関係する東北地方の歴史資料を掲載している。

【概要】

 東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門は、2012年4月の設置以来、宮城・岩手・山形・福島の東北4県と北海道を対象地域に、およそ9万点の歴史資料保全活動を実施してきました。その多くは、これまで地域の旧家や博物館・歴史資料館などに伝来しながらも、内容がわからなかった未解明の記録です。私たちは、おもに江戸時代以降の歴史資料を1点ずつ確認し、全点の写真撮影を行っています。東北大学の教職員や歴史専攻の学生たちと情報共有を進めていますが、今後は国内外の専門家や、市民の方々にも積極的に資料を活用いただくため、「上廣歴史資料学研究部門デジタルコレクション」を開設するに至りました。第1次に続き、順次データ更新を計画しており、誰でも閲覧ができる環境整備に努めていきます。

ついては、紙面やWeb記事、番組等で広くご紹介くださいますようお願い申し上げます。なお、取材をご希望の際は、下記問い合わせ先までご一報いただきますよう併せてお願い申し上げます。

デジタルコレクションページ(トップページ)

【用語解説】

注1 東北大学東北アジア研究センター外部サイトへ
 前身は1962年に設置された文学部附属日本文化研究施設で、1996年に日本・朝鮮半島・中国・モンゴル・ロシアを総合的に捉える地域研究を設置目的とした全国唯一の研究型組織(部局)として、また人文社会科学と自然科学による学際研究施設として発足した。東北(北東)アジア研究の大学設置研究所型組織としては日本で最大である。

注2 上廣歴史資料学研究部門外部サイトへ
 公益財団法人上廣倫理財団の支援により、201241日に東北大学東北アジア研究センターに開設された寄付研究部門。古文書などの歴史資料を保全する活動に取り組んでいる。特に地域の旧家に伝来した江戸時代からの手紙や書類、20世紀になってから増えてくる写真や新聞・雑誌など、あらゆる文献資料を保存し、書かれている内容の分析をおこなっている。その成果を、歴史講演会や研究シンポジウム、論文集や調査報告書の出版といった形で公表している。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学東北アジア研究センター
担当 野本禎司、荒武賢一朗
電話 022-795-3140、022-795-3196
E-mail uehiro*grp.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

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