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侵襲的内視鏡手技シミュレータの社会実装 デンカと東北大学の産学連携「Medical Rising STAR®」プロジェクト

【本学研究者情報】

〇大学院医学系研究科消化器病態学分野 
准教授 菅野武
教授 正宗淳
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

  • デンカが東北大学との共同研究成果を元に内視鏡的止血術注1のシミュレータモデルを開発
  • 独自開発の軟性素材を用いた潰瘍と血管で人の臓器に近いリアルな触感を再現
  • 実際の内視鏡や治療用具(デバイス)を用いて、患者を危険に晒すことなく、初学者から熟練者までトレーニングすることが可能

【概要】

デンカ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:今井 俊夫(いまい としお)、以下「デンカ」)は、東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野の菅野武(かんの たけし)准教授、正宗淳(まさむね あつし)教授、東北大学クリニカル・スキルスラボ荒田悠太郎(あらた ゆうたろう)助手らとの共同研究の成果をもとに、「Medical Rising STAR®注2プロジェクトの第1弾として実際の内視鏡と治療用具を用いて内視鏡的止血術(クリップ法および止血鉗子による焼灼止血法)を学習できるシミュレータを開発し、2023年5月1日にデンカから試験販売を開始します。

【特長】

  • シリンジ操作により拍動性出血(Forrest Ia)を再現
  • 貼付位置により難易度を変更・調整可能
  • 潰瘍一つあたり4本の露出出血で練習可能
  • 三方活栓により選択的に出血

開発経緯・組み立て方説明動画外部サイトへ

【用語解説】

注1. 食道~胃~十二指腸~小腸~大腸に及ぶ消化管に発生した潰瘍やがん、炎症から出血を来した際は、胃カメラ・大腸カメラなど内視鏡による止血術が、患者負担も小さく、治療の第1選択となります。止血法はクリップによる機械的止血法、電気メスを応用した止血鉗子による焼灼止血、エタノールやエピネフリンの局所注射による止血法などが代表的です。

注2.Medical Rising STAR の"STAR"には"Simulator Training model for Advanced high Risk endoscopic therapy"の意味を込めています。また、Medical Rising STARは日本国におけるデンカ株式会社の登録商標です。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野 准教授 
菅野 武(かんの たけし)
TEL:022-717-7171
E-mail: kanno.takeshi*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院医学系研究科・医学部広報室
東北大学病院広報室
TEL: 022-717-8032
E-mail: press*pr.med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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