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15万人規模の健康調査情報、ゲノム・オミックス情報を研究計画立案に活用 TMMプレリサーチの運用を開始

【本学研究者情報】

〇東北メディカル・メガバンク 機構基盤情報事業部長・教授 木下賢吾
東北メディカル・メガバンク機構ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 研究のプレリサーチ(多様な情報の組み合わせの検索や研究シーズの探索等)の実施を容易なものにするシステム、TMMプレリサーチの運用を開始しました。
  • TMMプレリサーチにより、一定の条件のもと自席のPCからも研究計画立案のために統合データベースdbTMM(注1へのアクセスが可能です。
  • 東北メディカル・メガバンク(TMM)計画(注215万人分の膨大なデータにこれまでより格段にアクセスしやすくなり、試料・情報の分譲(注3の推進につながります。また革新的な創薬や治療法につながる研究が生まれやすくなります。

【概要】

東北メディカル・メガバンク計画の統合データベースdbTMM(以下、dbTMM)は、全国の研究者が申請によって利活用可能なすべての情報が格納された大規模データベースです。

本日より、TMMプレリサーチがスタートし、研究計画を立案するために、dbTMMにアクセスし、どのような組み合わせの情報が存在するか、どのような研究が可能かを調べることができるようになりました。TMMプレリサーチは、審査を伴う事前登録など、一定の条件を満たせば自席のPCからアクセス可能です。

TMMプレリサーチにより、TMM計画の膨大なデータにこれまでより格段にアクセスしやすくなり、革新的な創薬や治療法につながる研究が生まれやすくなります。

図1. dbTMMのイメージ

【用語解説】

注1. 統合データベースdbTMM : TMM計画のコホート調査由来の健康調査情報および全ゲノム配列情報、SNPアレイ情報、メタボローム情報等の生体試料の解析情報を統合したデータベース。基本情報(性別・年齢等)、検体検査情報、調査票情報、ゲノム・オミックス情報などが格納されている。
https://dbtmm.megabank.tohoku.ac.jp/
https://www.megabank.tohoku.ac.jp/researchers/utilization/dist#dbtmm

注2. 東北メディカル・メガバンク計画 : 東日本大震災が被災者に与えた長期的影響と、がんや心血管疾患などの主要疾患の発症率に及ぼす遺伝子と環境の相互作用を評価するために、宮城県、および岩手県を中心として立ち上げられたコホート調査およびバイオバンク事業。一般住民を対象とした地域住民コホート調査と家系情報付きの三世代コホート調査がある。2015年度より、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が研究支援担当機関の役割を果たしている。 https://www.megabank.tohoku.ac.jp/

注3. 試料・情報の分譲 : 東北メディカル・メガバンク計画では、大規模ゲノムコホート調査由来の試料・情報を多くの研究者と共有している。共有方法のひとつが分譲で、一定の手続きのもとに国内の産学の研究者に提供するものである。研究実施に ToMMoの研究者は関与せず、研究により生じた知的財産は利用者に帰属する。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学東北メディカル・メガバンク機構
基盤情報事業部長
生命情報システム科学分野 教授
木下 賢吾(きのした けんご)
TEL:022-274-5952

(報道に関すること)
東北大学東北メディカル・メガバンク機構
広報戦略室長
長神 風二(ながみ ふうじ)
TEL:022-717-7908
Email:tommo-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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