2024年 | プレスリリース・研究成果
スピントロニクス技術を用いたAI消費電力1/100可能なニューロモルフィックデバイスの集積化開発を進めるTDKプロジェクトに参画
【本学研究者情報】
〇国際集積エレクトロニクス研究開発センター
センター長 遠藤哲郎
東北大学研究者紹介
【発表のポイント】
- TDKがスピントロニクス技術を用いて開発するAI消費電力を100分の1に低減できるニューロモルフィックデバイスの実用化に向けて、東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センターがTDKプロジェクトに参画します。
- 要素開発のステージから実用化に向けた開発ステージへの移行を受け、本学が保有する学術的知見と12インチ試作ラインおよび評価設備等のモノづくり技術等を活用して、本プロジェクトに貢献します。
- TDK及びCEAとの産学官の国際連携で、超低消費電力ニューロモルフィックデバイスの開発を推進します。
【概要】
東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センター(センター長:遠藤 哲郎)(以下、本学)は、TDK株式会社(社長:齋藤 昇、本社:東京)(以下、TDK)が、開発を進めているスピントロニクス技術を用いたAI消費電力1/100可能なニューロモルフィックデバイスの実用化に向けて、本TDKプロジェクトに参加することを決定しました。
TDKは、フランスの原子力・代替エネルギー庁(Commissariat à l'énergie atomique et aux énergies alternatives:CEA)と連携の下で開発したスピンメモリスタがニューロモルフィックデバイスの基本素子として機能することの確認に成功しました。この結果を受けて、TDKプロジェクトが要素開発のステージから実用化に向けた開発ステージに移行するに際し、半導体製造工程とスピントロニクス製造工程の融合技術(集積化技術)が必要となります。スピンメモリスタと類似した製品であるMRAMの製造ではこの融合が実現されており、本学国際集積エレクトロニクス研究開発センターには、多くの実績を有しています。この本学が保有する当該学術的知見と12インチ試作ラインおよび評価設備等によるモノづくり技術等を活用して、本プロジェクトに貢献するものです。
今後、TDK及びCEAとの産学官の国際連携で、本学もAI消費電力を100分の1に低減できるニューロモルフィックデバイスの開発を推進していきます。
問い合わせ先
東北大学国際集積エレクトロニクス研究開発センター
センター長・教授 遠藤哲郎
TEL:022-796-3410
FAX:022-796-3432
Email:support-office*cies.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)
東北大学は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています