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NECと東北大学病院、治験患者登録の効率化に向けてLLM活用の有効性を実証~登録促進に貢献する可能性を示し、ドラッグラグ・ロスの解消を目指す~

【概要】

日本電気株式会社(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼CEO:森田 隆之、以下 NEC)と東北大学病院(所在地:宮城県仙台市、病院長:張替 秀郎)は、新薬開発で課題となっている治験患者登録の効率化に向けて、新たに共同で開発した医療分野に特化したLLM(Large Language Model:大規模言語モデル)を活用して、電子カルテ情報をもとに条件に適合する候補患者を抽出する実証実験を、202410月から12月までの3ヶ月間実施しました。東北大学病院の婦人科における子宮体がん患者を対象に実施された臨床試験で評価した結果、条件に適合する候補患者の抽出精度が向上したことを確認しました。この結果は患者登録促進に寄与し、期間あたりの登録患者数を増やすことができる可能性を示しています。NECと東北大学病院は今後も他の疾患や診療科などでの実証を行いながら、実装に向け再現性の検証やLLMの精度向上を図り、ドラックラグ・ロス(1)解決への貢献を目指します。

医療分野特化のLLMを活用したカルテ情報と治験条件の照合自動化のイメージ

【用語解説】

注1.ドラッグラグ・ロスは、新薬が海外で承認されてから日本で使われるまで時間がかかること、また日本で承認されないことで、患者が最新の治療を受けられず、国際的な医療格差が生じる問題です。

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問い合わせ先

(報道に関すること)
東北大学病院広報室
TEL: 022-717-8032
E-mail: press.med*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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