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量子 3 体状態が分裂する新たな一般法則を発見

【本学研究者情報】

〇大学院理学研究科 物理学専攻
大学院生 大井 一輝
研究所ウェブサイト

【発表のポイント】

  • エフィモフ状態という量子3体状態の理論計算を、実験で実現可能な冷却フェルミ原子で初めて行った
  • 従来の量子3体状態と異なり、回転と磁気相互作用の効果で、状態が2つ現れるという一般法則を発見
  • 原子核などの強い相互作用する量子物質の理解につながり、冷却原子型量子シミュレータ開発に貢献

【概要】

電気通信大学大学院情報理工学研究科の大井一輝 特別研究学生(東北大学 大学院生)、同研究科基盤理工学専攻の遠藤晋平准教授の共同研究により、量子3体状態が分裂する新たな一般法則を発見しました。この成果は、フェルミ粒子の量子的挙動を明らかにする基礎物理学的意義があると同時に、原子核のような強い相互作用をする量子系を、冷却原子を用いて解明する『冷却原子型量子シミュレータ』の開発につながるという応用的意義もあります。

本研究成果は物理学の専門誌Physical Review Research(オンライン版)に2025年9月11日(日本時間)に公開されました。

図1 :回転する量子3体系。フェルミ系の2通りの回転の様子を表した概念図

【論文情報】

タイトル:Universal Efimov spectra and fermionic doublets in highly mass-imbalanced cold-atom mixtures with van der Waals and dipole interactions
著者:Kazuki Oi,Shinpei Endo
掲載誌:Physical Review Research
DOI:10.1103/z5rx-51yx

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院理学研究科 物理学専攻
大井 一輝 大学院生
TEL: 022-795-6459
Email:kazuki.oi.t8*dc.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院理学研究科
広報・アウトリーチ支援室
TEL:022-795-6708
Email:sci-pr*mail.sci.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

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