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第23代総長就任メッセージ

第23代総長 冨永 悌二

本学は、1907年の建学以来、117年にわたって、「研究第一主義」の伝統、「門戸開放」の理念、及び「実学尊重」の精神のもと、多くの指導的人材を輩出し、また研究成果を挙げてきました。我が国そして世界を先導する総合研究大学を目指し、東北大学をさらに発展させるため、これから力を尽くして参ります。どうぞよろしくお願いいたします。

国際卓越研究大学について

ご存じのとおり、本学は昨年の9月に「国際卓越研究大学」の唯一の認定候補として選定され、現在その最終認定に向けた審査が進められているところです。日本を先導する研究大学という栄誉ある役割と大きな責務を引き受け、東北大学が、社会の付託に応えて日本を牽引する研究大学として、さらに発展する強い決意を持つことを改めて表明します。そして、その最終認定を獲得することに注力し、その後認定されましたら、自ら掲げた目標を実行し、世界のリーディングユニバーシティとして大きく発展していくこと、そのために持てる力の全てを尽くすことが、私に課された使命と考えています。

事業の継承と今後の方向

大野英男 前総長は、2018年に総長に就任され、「東北大学ビジョン2030」の策定から始まり、数々の業績をあげられましたが、その中でも国際卓越研究大学の唯一の認定候補に選ばれたことは、特筆すべきご功績と思っております。私自身も2019年から病院長・副学長とし、昨年4月からは共創戦略・復興新生担当の理事として大野総長の執行部の一員を努めてまいりました。ですから国際卓越研究大学候補を含めこれまでの成果をしっかりと継承し、東北大学をさらに成長、飛躍させることが、私の総長としての役割だと考えています。ここで私たちに求められることは、「世界最高水準の知を創造」することであり、「未来を拓く変革を先導」することであると考えます。これらの営みを通して、学生諸君や若い研究者たちの挑戦を支え、伸ばし、世界で活躍できる人材を育成してまいります。

私の経験と東北大学の組織運営

本学が掲げた目標は極めて高いものではありますが、情熱と強いリーダーシップを発揮して目標達成に努めていきたいと考えています。私が4年間東北大学病院長を務めておりました頃、新型コロナウイルス感染症パンデミックがありましたが、3000名を超えるさまざまな職員と力を合わせてそれを乗り切った経験があります。現場の声を吸い上げながら、執行部の考えを組織末端まで伝え、組織をまとめ上げ難局を乗り切り、目標を達成するという経験は、今この場にいる私の礎ともなっており、意欲と自信の源となっています。これらの経験にならい、十分なコミュニケーションにより情報や理念を共有し、すべての構成員との「共感」を大切にして、組織運営にあたりたいと考えています。そして構成員の皆が肉体的にも精神的にも健康で、やりがいを感じながら、前を向いて仕事ができる状況、いわゆるウェルビーイングを実践してまいりたいと考えております。

東北大学は、今まで我が国にはなかった新しい研究大学として発展し、我が国のため、そして世界のために貢献していけるよう、献身致します。

令和6年4月5日


東北大学総長

冨永悌二

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