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「ニューノーマル」を先導する東北大学へ

新型コロナウイルス蔓延を防ぐための東北大学の対応

学生、教職員の皆さん

本学の行動指針(BCP)を6月19日よりレベル1としました。

今後、新型コロナウイルス感染症の脅威が去るまでの相当な長期間にわたり、本学のすべての活動に関して、感染症拡大防止策を徹底することが求められます。私たちの大学における新しい日常は、感染症拡大のリスクと隣り合わせであることを常に意識してください。一人一人の感染防止に向けた行動こそが、すべての対策の土台になります。引き続き 、皆さんの協力をお願いします。

東北大学は、東日本大震災に対峙したときがそうであったように、知の力によって、コロナ危機後の社会変革を先導する存在でありたいと考えます。感染症の脅威のみならず、気候変動、エネルギー問題、災害の多発、格差の拡大など、世界が多くの課題を抱える今こそ、私たちの多様な知識と人材の力をもって、新たな社会像を提示することが求められ ています。持続可能な開発目標(SDGs)が問いかける未来の実現に向けて、アカデミア の果たす役割は重大です。

学生諸君は、自らの行動が社会に大きな影響を与えることを、これまで以上に強く意識しているのではないでしょうか。私たちの社会は、公共と個人のどちらを優先すべきでしょうか。また、先鋭化する社会の分断を食い止めるためには何をすべきでしょうか。これからの社会は皆さんが創るのです。ぜひ、広い視野での学びを通して大きく成長してください。東北大学は、皆さんの学びを全面的に支援します。

東北大学は、今回のコロナ危機に続くニューノーマルの時代を見据え、社会の変革を先 導する取り組みを進めていきます。その第一歩として、「最先端の創造、大変革への挑戦 」をうたった「東北大学ビジョン2030」をアップデートし、大学の変革を加速します。教育、研究、社会との共創など、本学の諸活動のオンライン化を強力に進めるとともに、サイバー空間とリアル空間の融合的活用を通して、ボーダレスで多様性に富み、真にインクルーシブな大学の未来を皆さんと共に創っていきます。

今回の事態を契機に、感染症拡大防止への万全の対策を講じることと並行して、変革に挑戦し本学の活動を飛躍的に発展させ、社会にそして世界に貢献していきましょう。

令和2年6月22日 創立記念日に


東北大学総長 大野 英男


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