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6週間の認知トレーニングで高齢者の自動車運転技能と認知力と活力が向上!(運転技能向上トレーニング・アプリの開発とその効果を検証)

【発表のポイント】

  • 実施しやすい自宅のTVでできる運転技能向上トレーニング・アプリを新開発した。
  • 6週間という短期間で高齢者の自動車運転技能が向上することを実証した。

【概要】

東北大学加齢医学研究所の野内類(のうちるい)准教授と川島隆太教授を中心とする研究グループは、自宅のTVで実施できる運転技能向上トレーニング・アプリを開発し、高齢者を対象に無作為比較対照試験を用いて効果検証を行いました。その結果、1日20分の運転技能向上トレーニング・アプリを6週間実施したグループは、同じ期間他のゲームアプリを実施したグループよりも、自動車運転技能と認知力(処理速度と抑制能力)とポジティブ気分(活力)が向上することが明らかになりました。

この研究の成果は、2019年5月7日発行のオンライン雑誌のFrontiers in Aging Neuroscience誌(Impact Factor = 3.582)に掲載されました。

図1 運転技能向上トレーニング・アプリの実施状況と運転技能向上トレーニング・アプリのゲームの例
A)自宅のTVにセットトップとwifiルーターを接続し、テレビのリモコンでゲームを実施します。
B)素早く状況を判断するゲームです。標識に書かれた数字を見て、数の大きい数字をできるだけ早く選択するゲーム。数字だけでなく、数式(4+6など)がでることもあります。
C)2つの事柄に注意し続けるゲームです。中央下の白い円の上を音符マークが周っているので、円上部の中央にあるマークに隠れた瞬間にボタンを押す。さらに、道路から人か物(ゴミ箱など)がでてくるので、人の場合には出てきたらボタンを押す(物の場合はボタンを押さない)。
D)移動する物体の動きを予測するゲームです。左から移動してくる車両や人などがブロック塀から出てくる直前にボタンを押す。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学 加齢医学研究所
〒980-8575 仙台市青葉区星陵町4-1
担当:野内類 (のうちるい)
Tel:022-717-8952
E-mail:rui*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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