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 東北大学の皆さん、明けましておめでとうございます。  新年の門出にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

近年ますます大学を取り巻く環境の変化が速く激しくなっております。こうした中で、本学は100年余という長い年月を、様々な困難に直面しながらも発展してまいりました。その原動力は「研究第一」「門戸開放」「実学尊重」の理念を基本に据えながら、絶えざる研究・教育の創造をし続けてきたところにあると思います。

このような大きな変化の流れを掴み直し、10年後の本学の将来像として「世界リーディング・ユニバーシティ」を目指した戦略実行プランである「井上プラン2007」(東北大学アクションプラン)を発表してから2年、皆で懸命にチャレンジしてきた取り組みは着実に育っています。
一例を挙げますと、教育面においては、東北大学独自の新たな教養教育カリキュラムの構築とそのための実施体制の整備を進めています。また、平成20年度大学教育の国際化加速プログラムに選定されました。
研究面においては、グローバルCOEプログラムに平成19年度の5件に加え、平成20年度に7件が採択されました。また、世界トップレベル国際研究拠点形成促進プログラムの一つとして、国際高等原子分子材料研究拠点構想が採択され、「原子分子材料科学高等研究機構」を立ち上げました。

さらに、APRU(環太平洋大学協会)への加盟等を通じた国際的プレゼンスの向上、世界に開かれた国際水準キャンパスの整備、ディスティングイッシュトプロフェッサー制度の導入、東北大学基金の創設、百周年記念会館の完成など、オリジナリティに溢れた取り組みを進めてきています。

"2009年"― 社会から知の拠点として人類社会への貢献を委託されている東北大学の教職員、学生、同窓生が一丸となって、「Challenge(挑戦)」、「Creation (創造) 」、「Innovation (革新) 」を合言葉として、引き続き価値ある研究・教育を創造して、世界の人々の期待に応えていきましょう。そして「世界リーディング・ユニバーシティ」を目指して、今まで以上にスピーディに行動を起こす年にしたいと思います。スピーディな行動は円滑なコミュニケーションが原点となります。コミュニケーションを大切にし、それを大学経営に活かしていきたいと思います。
また今年は、第一期中期目標期間の最終年度です。中期目標・中期計画必達に全力を尽くし、弾みをつけて、井上プランを基軸として飛躍的な発展を目指す第二期中期目標・中期計画の策定を進めていきたいと思います。

大学を取り巻く環境が絶えず激しく変化する中を生き抜いていくためには、戦略を不断に点検し、新たな視点を織り込んで更なる飛躍へ結び付けていかなければなりません。旧態依然を続けていたのでは、時代の変化に対応できなくなってしまいます。厳しい状況にあるからといって守りに入るのではなく、積極的に挑戦することが不可欠です。変化のないところに進歩はありません。変化は時として大きな困難を伴うこともありますが、それを乗り越えて自らを変革し、果敢に挑戦することこそ、持続的な発展と成長の源です。皆さんは大学の大切な財産です。皆さんが大きな成長の手応えを得られるような大学にしていきたいと考えています。このことを改めて肝に銘じ、執行部一同、今年一年邁進してまいります。世界リーディング・ユニバーシティとして成長し、社会からの信頼、尊敬、そして愛情を受けられる「東北大学」が実現できるよう、皆さんの協力と努力を大いに期待しています。

最後になりましたが、皆さんとご家族の方々が明るく健康で幸せな生活を送られますように、また、一人ひとりが持てる力を存分に発揮して大いに活躍されることを祈念いたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。

 

 

平成21年1月5日 東北大学総長 井上 明久