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自然界でも"個性"が重要! 「おっとり型」と「せかせか型」の共存が集団のパフォーマンスを高める

発表のポイント

  • 集団内の多様性(ダイバーシティー)や個性の役割や機能は、充分にわかっていなかった。
  • ショウジョウバエに見られる「おっとり型」と「せかせか型」を用いて多様性の機能を検証した。
  • 個性の多様性には「集団全体の生産性や安定性を高める効果」があることを発見した。

概要

 千葉大学大学院理学研究院の高橋佑磨(特任助教)は、東北大学大学院生命科学研究科の田中良弥(博士後期課程学生・日本学術振興会特別研究員)、山元大輔(教授)、河田雅圭(教授)、高知大学総合科学系生命環境医学部門の鈴木紀之(准教授)と共同で、ショウジョウバエにおける集団内の行動の個性の多様さが集団の生産性や安定性を高めることを発見しました。

 多様性の機能の理解は、生物の効果的な保全や農作物の生産効率の向上、社会での多様性の効果的活用に貢献すると期待されます。

 本研究の成果は、英国科学誌Proceedings of the Royal Society B:Biological Sciences電子版(1月17日号)に掲載されました。

論文情報
掲載誌/Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences(論文発表日時:2018年1月17日、09:00 [日本時間])
タイトル/Balanced genetic diversity improves population fitness
著者/Yuma Takahashi, Ryoya Tanaka, Daisuke Yamamoto, Suzuki Noriyuki and Masakado Kawata

図  キイロショウジョウバエの幼虫には、活発に動いて餌を探索するタイプ(せかせか型)とあまり動かずに餌を探すタイプ(おっとり型)が存在する。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院生命科学研究科 教授
河田 雅圭(かわた まさかど)
電話番号:022-795-6688
Eメール:kawata*m.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

東北大学大学院生命科学研究科 教授
山元 大輔(やまもと だいすけ)
電話番号:022-217-6218
Eメール:daichan*m. tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院生命科学研究科広報室
高橋 さやか(たかはし さやか)
電話番号:022-217-6193
Eメール:lifsci-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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