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炎の中のとがった物体でもつかめる 数珠状の柔軟堅牢ロボットハンドを開発(世界初)

【要点】

  • 灼熱のとがった複雑形状の物体でもつかめる柔軟堅牢ロボットハンドを開発
  • 数珠状の金属指を用い、「耐火性・耐切創性」と「柔軟性」を両立
  • どんな形でも容易につかめるため、火災など灼熱災害現場で熱源へアクセスするための瓦礫除去はもとより、工場での高温作業・多品種対応にも有効

【概要】

内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)タフ・ロボティクス・チャレンジ(プログラム・マネージャー:田所諭)の一環として、東北大学の多田隈建二郎准教授、田所諭教授、昆陽雅司准教授、藤本敏彰博士前期課程学生、藤田政宏博士後期課程学生らのグループは、炎の中の高温でとがった物体、複雑形状物や脆弱物体など、多様な物体をつかめるロボットハンドを新規に開発しました。

ロボットハンドの全体構造を、数珠のような指を放射状に配置することで、袋が破けるということ自体が発生しない構造を確立しました。これにより、高い耐切創性、また、数珠のピースを金属素材にすることで著しく高い耐火性と柔軟性を両立し、つかむ対象はもとよりロボットハンド自身を傷つけることなく作業を行うことができます。

これまで開発された袋型のロボットハンドは、さまざまな形状の物体をつかむことができる一方、ゴムや布の耐熱性が低く、灼熱の環境下では作業が困難といった問題がありました。この成果により、つかめる物体の範囲が飛躍的に拡大されるため、火災など灼熱災害現場で熱源へアクセスするための瓦礫除去はもとより、工場での高温作業・生産性向上にも大きく寄与すると期待されます。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

<研究開発に関すること>
多田隈 建二郎(ただくま けんじろう)
東北大学 大学院情報科学研究科 応用情報科学専攻 准教授
〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字6-6-1 工学部機械知能系共同棟4階
Tel: 022-795-7025
Eメール:tadakuma*rm.is.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

田所 諭(たどころ さとし)
東北大学 大学院情報科学研究科 教授
〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字6-6-1 工学部機械知能系共同棟4階
Tel: 022-795-7022
Eメール:tadokoro*rm.is.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

<報道担当>
東北大学 大学院情報科学研究科 広報室
〒980-8579 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-3-9
Tel: 022-795-4529
Fax: 022-795-5815
Eメール:koho*is.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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