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フランス・INSAリヨンでJANETフォーラム2018を開催

2018年11月22日(木)・23日(金)、本学の学術交流協定校であるフランス国立応用科学院リヨン校(INSAリヨン)にて、JANETフォーラム2018が開催されました。本学からは大野英男総長、早坂忠裕理事・副学長、植木俊哉理事・副学長ほか関係者17名が出席しました。

JANET(Japan Academic Network in Europe)は、欧州にオフィス等を持つ、あるいは欧州で活動する日本の大学・学術機関等が連携し、合同で欧州における存在感を高め、協働して情報共有・交流を図ることを目的とするネットワークです。今回のフォーラムは、東北大学が実施担当機関となり、INSAリヨンと共同で開催しました。

11月22日(木)には、フォーラムに先立ち、現地の学生に向けて日本の大学への留学プログラム等を紹介する「インフォメーション・セッション」を行いました。100名を超える現地学生が来場し、日本の大学・学術機関のプレゼンテーションに熱心に耳を傾けていました。

同日のフォーラムには、JANETメンバー機関やフランス・欧州の大学・学術機関側関係者約80名が参加しました。開会に際して、本学の大野総長は、「日仏修好通商条約調印160周年にあたる記念の年に、JANETフォーラムをフランスで開催できることは誠に喜ばしい限り。このフォーラムが、両国の大学・学術機関がより緊密で効果的に協働するための枠組みとなることを期待する」と述べました。大野総長及びINSAリヨンのEric Maurincomme学長による開会あいさつに引き続き、「Networking and Collaboration for the Future」のテーマのもとに、2つのセッションが行われました。それぞれのセッションでは、フランスにおいて活動を展開する日本の大学等の事例紹介や、フランスの高等教育・研究政策及び日欧の共同研究のための支援プログラムの紹介が行われました。

本学からは、流体科学研究所の内一(うちもと)哲哉教授及びGael Sebald教授が、本学がINSAリヨン等と共同で実施するELyTプロジェクトについて紹介しました。

フォーラムの閉会に当たって、本学の植木理事・副学長は、「大学は今、国際的な競争にさらされている。その一方で、地球規模の複雑な問題を解決するためには多様な人がアイデアを持ちより、新たな知やイノベーションを創出する必要がある。互いをライバルとして意識しつつも、必要な場合にはしっかり手を握り、強固な関係を築くことが求められている」と述べ、JANETを通じて日本の大学・学術機関相互および日欧の機関の連携が発展することを期待すると述べました。

11月23日(金)には、JANETフォーラム2018ワークショップと題して、日本の大学・学術機関関係者による海外拠点の活動に関する実務レベルのワークショップを行いました。前半では、2018年5月に施行された「EU一般データ保護規則(General Data Protection Regulation)」(以下、「GDPR」という。)について、JETROブリュッセルより前田篤穂次長による講演が行われました。後半では、海外拠点の共同設置・共同利用や海外拠点相互の連携による活動の可能性について、各機関において海外拠点運営の担当者ならではの具体的な議論が交わされました。

※JANET(Japanese Academic Network in Europe)

欧州に連絡事務所や研究・留学拠点を持つか、欧州で活動を展開している日本の大学・学術機関等が共同して、欧州現地における活動の連携・潤滑化を図るとともに、合同で欧州における日本の学術研究の存在感を高め、欧州学術情報の共同取得・共有に資するための緩やかなネットワーク。2015年11月に設立発起会合が開催され、2016年7月にベルリン自由大学(筑波大学が実施担当機関)にて第1回フォーラム(JANET Forum 2016)、2017年11月にフライブルク大学(名古屋大学が実施担当機関)にて第2回フォーラム(JANET Forum 2017)を開催。

現地学生向けのインフォメーション・セッション

大野総長の挨拶

プレゼンテーションを行う内一教授

ワークショップにおけるディスカッション

問い合わせ先

国際交流課
TEL:022-217-4844

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