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講演会"Black-White Interracial Marriage in the United States"が開催されました

2019年6月14日(金)、東北大学川内北キャンパスにて、"Black-White Interracial Marriage in the United States: A History Through Three Films"と題した講演が開催されました。

アメリカでは、第2次世界大戦後も、多くの州が黒人と白人の結婚を禁止していました。その起源は南北戦争(1861-1865年)後の南部にさかのぼります。南北戦争中に発令された奴隷解放宣言と、戦争後の北部主導による南部再建の混乱の中で、南部の有力者たちが南北戦争以前の白人優位社会を取り戻すための一方策として黒人と白人の結婚を禁止し、2つの人種の混交(miscegenation)を防いだのでした。

講演者のRenee Romano氏はアメリカのオハイオ州にあるOberlin Collegeの歴史学教授で、アメリカ現代史における人種問題を専門とされています。Romano氏は、異人種結婚禁止の歴史的背景と、アメリカ人の受け止め方が時代とともに変化してきたことを中心にお話しされました。

講演には100名を超える学生・教職員・一般の方々が集まり、質疑応答では多くの質問が寄せられました。

世界を舞台に活躍するリーダーの育成に取り組む東北大学として、人種の多様性を受け入れ、それが生み出す歴史や社会の知識を備えた人物の育成は重要な課題の1つです。今回の講演はその一助になったことと思います。

南北戦争後に台頭した白人至上主義について語るロマーノ氏

問い合わせ先

言語・文化教育センター
竹林修一
E-mail:shuichi.takebayashi.e3*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください。)

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