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菌類が決断・記憶能力を持つことを発見 脳・神経系を持たない微生物の知能

【発表のポイント】

  • 菌類の菌糸体が新しい木片(エサ)を見つけたときに、新しい木片に引っ越すか元の木片にとどまるかを、新しい木片の大きさで決断していることを発見した。
  • 菌類の菌糸体が新たに見つけた木片の方向を記憶していることもわかった。
  • 脳も神経系も持たないカビ状の菌類の菌糸体がもつ知性のメカニズムを解明することは、知性の進化的起源の解明や、生態系の物質循環の理解に役立つと考えられる。

【概要】

東北大学大学院農学研究科の深澤遊助教と英国カーディフ大学のLynne Boddy(リン ボッディ)教授らは、木片から土壌中に伸びた菌類の菌糸体が新たな木片を見つけたときに、その木片に完全に引っ越すか、もとの木片にとどまるかを、新しい木片の大きさによって決断していること、新しい木片の方向を記憶する能力があることを発見しました。

本研究成果は2019年10月19日(土)に微生物生態学の国際誌「The ISME Journal」のオンライン版で公開されました。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
深澤 遊(フカサワ ユウ)
東北大学大学院農学研究科 助教 
電話: 0229-84-7397
E-mail: yu.fukasawa.d3*tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

(報道担当)
東北大学農学部附属複合生態フィールド教育研究センター 総務係
電話: 0229-84-7311
E-mail: far-syom*grp.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)

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