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AIにより日本人英語音声の高精度な自動発音評価が可能に ~スマホ等を活用した低コストな英会話練習が可能に~

【発表のポイント】

  • 日本語母語話者が発声した英語音声の「発音の上手さ」を高い精度で自動推定することが可能になった。
  • 深層学習を用いた音声認識技術により、複数の観点で認識をした結果を比較することで発音の上手さを推定する。
  • コンピュータによる語学学習支援システム(CALL)への応用が期待される。

【発表概要】

東北大学大学院工学研究科の伊藤彰則教授、能勢隆准教授、千葉祐弥助教および付江大学院生は、日本人が発声した英語文の発音の上手さ(英語母語話者らしさ)を高い精度で自動的に推定する技術を開発しました。深層学習※1を用いた音声認識システムを使い、英語母語話者としての英語音声認識の結果と、日本語母語話者としての英語音声認識の両方の認識結果を比較することで、実際の英語ネイティブ教師による発音の評価と非常に近い発音評価が可能になりました。

本研究成果は、2019年12月23日にSpeech Communication誌に掲載されました。

図1 英語ネイティブ教師による評価値と、開発したシステムによる自動評価結果の相関。横軸は人間による評価、縦軸はシステムによる評価。相関係数0.826 (N=190)。

【用語解説】

※1 深層学習
深層学習(ディープラーニング)とは、生物の神経回路を模擬することにより、さまざまなパターンの認識や生成を行うことができる手法の総称です。近年の人工知能(AI)システムにおける中心的な技術で、音声認識だけでなく、画像認識、自然言語処理など幅広いAIの分野で利用されています。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学大学院工学研究科 伊藤 彰則
電話 022-795-7084
E-mail: akinori.ito.a2*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関して)
東北大学工学研究科情報広報室 担当 沼澤 みどり
TEL: 022-795-5898
E-mail: eng-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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