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COVID-19制圧研究推進のための次世代放射光利用について (1) 関連研究課題募集 、(2) 世界主要放射光施設サミットの開催

東北大学は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症(COVID-19)制圧を目指した種々の研究について、本学が提案し推進可能な放射光利用関連技術を別添のとおりまとめました。これらは、次世代放射光施設整備推進の一環として、本学が産業界とフィージビリティ・スタディ(FS:実現可能性調査)として開発を検討に基づくものです。いずれも、放射光を利用することで初めて、研究が極めて円滑に正確な計測及び評価が可能となります。

<(1) 関連研究課題募集>

別添のリストをもとに、COVID-19の種々の課題解決に向けた企業や学術分野の研究者の放射光施設利用の支援要請に、コアリションの枠組みの中で応えていきたいと考えております。そこで、これらのリストに関わる研究課題を緊急に募集します。コアリションの枠組みは、これまでの放射光施設の利用方法とは全く異なり、最先端実用研究に特化したものであり、課題の採択は最速で行うため、通常半年から1年かかるところを、最短で数日程度まで短縮されます。

各研究機関の関係者の皆様におかれましては、応募に関する詳細については、下記問い合わせ先まで電子メールにてお問い合わせくださるようお願いいたします。

<(2) 世界主要放射光施設サミットの開催>

別添のリストをもとに、世界各国の主要放射光施設とCOVID-19制圧関連研究について情報交換し、相互交流を通じて初めて、より精確かつスピーディな研究遂行を目指すことが可能です。そこで、緊急に第2回世界主要放射光施設サミットを開催することとしました。本会議では、放射光施設における個々の研究内容や利用状況などの意見交換をしたあと、最終的に世界の放射光施設が一致団結して、この人類最大の危機に立ち向かっていくことを宣言する、サミットコミュニケの採択を予定しています。本会議には、アメリカのSLAC、フランスのSOLEILなど世界の約20の主要放射光施設の代表が集まる予定です。

本会議は、web会議(使用言語:英語)により行いますが、この様子を閲覧できるようにする予定です。会議は日本時間の2020年(令和2年)4月24日(金)15:00から開催予定ですが、詳細な会議のレジメ等については、下記URLをご覧ください。

国際放射光イノベーション・スマート研究センター:http://www.sris.tohoku.ac.jp/

【用語解説】

フィージビリティ・スタディ(FS)とは、産学が先端活用から基盤利用まで、放射光施設を運用する仕組みとして提唱された「コアリション(有志連合)・コンセプト」を具体化するため、海外の既存の放射光施設で、バイオ、ナノテク、フードテックなど、幅広い分野で進められています。このコアリション・コンセプトは、本学キャンパス内に建設が進められている次世代放射光施設整備を実現するために、国内では初めて(一財)光科学イノベーションセンターにより提案されたものです。これまで、75社以上がコアリション・コンセプトへの参画を表明し、そのうち36社余りがFSへの参加により、次世代放射光施設の活用を検討し、既に成果を上げている企業もあります。

 前身となる「次世代放射光国際サミット会議」は、昨年4月21日、東北大学の主催により世界の放射光施設が初めて一堂に会して仙台市で開催されました。同会議では、「放射光を利用した基礎研究や応用研究の利用を推進するために、大学、産業界、施設の連携を進める定期的なフォーラムとして開催する、世界規模のサミット会議を設置する。」とした青葉コミュニケが採択されたことから、今回、本会議を東北大学主催として開催されることに、全世界の放射光施設の合意を得ました。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

国立大学法人東北大学
国際放射光イノベーション・スマート研究センター
http://sris.tohoku.ac.jp/
COVID-19対策チーム
E-mail:next3gev*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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