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ミリ秒X線CTのための放射光マルチビーム化に成功 ~試料の回転要らず動的3D観察を可能に~

【発表のポイント】

  • 従来のX線CTでは、多くの角度から投影像を取得するために試料を非常に高速に回転する必要があった。
  • 試料を回転せずにミリ秒オーダーのX線CTの実現を可能にする放射光マルチビーム化技術の開発に世界ではじめて成功した。
  • 流動性のある試料や生きた生物などの動的3D観察がミリ秒オーダーで可能となり、広い分野への応用展開が期待される。

【概要】

東北大学多元物質科学研究所の矢代航准教授、東京学芸大学のWolfgang Voegeli准教授、筑波大学 システム情報系の工藤博幸教授、高輝度光科学研究センター(JASRI)の梶原堅太郎主幹研究員らの共同研究グループは、試料を回転せずにミリ秒オーダーのX線CTを実現するための放射光マルチビーム化に世界ではじめて成功しました。本研究成果により、流動性のある試料や生きた生物などの動的3D観察がミリ秒オーダーで可能となり、また、様々な試料環境の導入も可能であることから、物質・生命科学の基礎研究から産業応用に至る広い分野への応用展開が期待されます。

本研究成果は、学術誌「Optica」に2020年5月12日付でオンライン公開されました。

図1. 本研究で開発された放射光マルチビーム光学系。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学 多元物質科学研究所
准教授 矢代 航(ヤシロ ワタル)
電話:022-217-5184
E-mail:wyashiro*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学多元物質科学研究所 広報情報室(担当:伊藤)
電話:022-217-5198
E-mail:press.tagen*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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