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汲んだ水から魚を数える -環境DNA分析による個体数の推定法を実証-

【概要】

国立環境研究所 深谷肇一 特別研究員、東北大学 近藤倫生 教授、島根大学 南憲吏 助教、京都大学 山本哲史 助教、益田玲爾 教授、北海道大学 笠井亮秀 教授、宮下和士 教授、神戸大学 源利文 准教授らの共同研究チームは、水中に含まれる生物由来のDNA(環境DNA)の分析に基づいて対象の生物の個体数を推定する新手法を開発しました。さらに、京都府舞鶴湾全域に生息するマアジを対象に本手法を利用することで、海洋環境において環境DNAの濃度計測から生物の個体数を推定できることを初めて実証しました。目視や捕獲による調査を行うことなく、水試料の収集と分析のみによって水生生物の個体数を正確に把握できる可能性が示されたことで、海や湖などの水域生態系を定量的にモニタリングするための効率的な新技術の実現につながることが期待されます。

本研究の成果は、令和2年7月1日付で生態学分野の学術誌「Molecular Ecology」に電子版が掲載されました。

図1. 環境DNAの濃度計測に基づく個体数推定法の概念図。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究プロジェクトに関する問い合わせ)
東北大学大学院生命科学研究科
教授 近藤倫生
Tel:022-795-6696
E-mail:michio.kondo.b8*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関する問い合わせ)
国立大学法人東北大学大学院 生命科学研究科広報室
Tel:022-217-6193
E-mail:lifsci-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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