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過度なダイエットは寿命を縮めかねない ~ヒト健康・寿命のモデル動物である線虫の摂食量と生存率の普遍法則を発見 ~

【発表のポイント】

  • ヒト健康・寿命のモデル動物である線虫(C. elegans)において、摂食量と生存率との関係について新たに普遍法則を発見した。
  • 運動の負荷にかかわらず、摂食量が減少することで生存率が低下(短命化)することが、力学的解析によって明らかとなった。
  • ヒトを含む生物におけるエネルギー摂取と健康・寿命の関係の理解に大きく貢献。

【概要】

線虫(C.elegans)は、健康・寿命のモデル動物として様々な研究に使われています。東北大学大学院工学研究科菊地謙次准教授、石川拓司教授らのグループは、線虫の摂食量と生存率との関係を力学的解析より世界で初めて明らかにしました。また、様々な粘性環境に生息(高運動負荷)している線虫であっても、摂食量と生存率には普遍性があることを発見しました。本研究は、生物のエネルギー摂取が過少(過度なカロリー制限)な条件における生存率の低下(短命化)の要因を、力学的観点から初めて明らかにした重要な報告です。本研究は、ヒトを含む生物におけるエネルギー摂取と健康・寿命の研究発展に貢献することが期待されます。

本研究成果は、2020年6月25日付で学術誌「Journal of Experimental Biology」にオンライン掲載されました。

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問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院工学研究科
ファインメカニクス専攻 准教授 菊地 謙次
TEL:022-795-5029
FAX:022-795-6959
Email:kenji*bfsl.mech.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院工学研究科情報広報室 担当 沼澤 みどり
TEL:022-795-5898
Email:eng-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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