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「廃コンクリートなど産業廃棄物中のカルシウム等を用いた加速炭酸塩化プロセスの研究開発」がNEDOの研究開発委託事業として採択 - 産学官協働で発電所、工場などから排出されるCO2の資源化に向けた新技術開発と実用化を加速 -

【概要】

東北大学は、連名他社・大学と共同で、産業廃棄物を活用し、火力発電所や工場から排出されるCO2を資源へ転換する技術開発を進めてきました。この度、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)殿の「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2排出削減・有効利用実用化技術開発/炭酸塩、コンクリート製品・コンクリート構造物へのCO2利用技術開発」プロジェクトにおける、炭酸塩、コンクリート製品・コンクリート構造物へのCO2利用技術開発分野の研究開発委託事業の公募に対し、「廃コンクリートなど産業廃棄物中のカルシウム等を用いた加速炭酸塩化プロセスの研究開発」を提案し、採択されました。

本事業の委託期間は2020年度から2024年度の5年間です。廃コンクリート等カルシウムを多く含む産業廃棄物から原料となるカルシウムを抽出し、排ガス中のCO2と反応させて固定化させるプロセスの実用化と普及を目指した技術開発を行います。また、カルシウム分の抽出と炭酸塩化の効率を高めるため、加速炭酸塩化技術について試験・評価を実施するとともに、プロセス全体の最適化を図りながら技術を確立させ、CO2削減効果を評価していきます。

今回の事業採択を受け、発電所や工場から排出されるCO2の固定化に係る新たな技術を産学官の協働により開発するとともに、原料調達から用途開発に至るまでの幅広い領域で、社会実装に向けた取り組みを加速します。

■共同事業者(順不同)
・出光興産株式会社(代表取締役社長:木藤 俊一)
・宇部興産株式会社(代表取締役社長:泉原 雅人)
・日揮グローバル株式会社(代表取締役社長執行役員:山﨑 裕)
・日揮株式会社(代表取締役社長執行役員:山田 昇司)
・成蹊大学(学長:北川 浩)
・東北大学(総長:大野 英男)

【参考】炭酸塩化によるCO2固定と利用のイメージ

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学 多元物質科学研究所 広報情報室(伊藤)
E-mail:press.tagen*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
URL:http://www.tagen.tohoku.ac.jp/

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