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COVID-19対策としての行動規制は研究者の研究に対するモチベーションの低下や将来への不安を引き起こしている

【発表のポイント】

  • 新型コロナウイルス感染症対策としての行動規制(COVID-19規制)が研究者に及ぼした影響についてアンケートによる実態調査を行いました。
  • 全国の10,557名(研究者・非研究者双方を含む)を対象とした調査では、COVID-19規制下で、仕事へ影響があった、ハラスメントを受けた・与えた割合が、いずれも研究者グループで高い結果となりました。
  • 研究者300名に対する追加調査では、研究モチベーションの低下等に関する項目で、性別により回答に差がみられました。また、コロナ禍で3密環境での研究やオンライン授業の負担など、将来の不安に関する様々な問題も明らかになりました。

【概要】

新型コロナウイルス感染症COVID-19は、人々の行動や気持ちにさまざまな影響を与えており、研究者もその例外ではありません。東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)の三木康宏 講師ら研究グループは、COVID-19対策としての行動規制(COVID-19規制)が研究者へ与えた影響に関するアンケート調査を行いました。全国の調査対象者10,557名からの回答結果を研究者・非研究者のグループ別に分析したところ、COVID-19規制下において、仕事への影響があった、ハラスメントを受けた・与えた割合は、研究者グループでより高い結果となりました。さらに、研究者300名に対して研究モチベーションに関する調査を行ったところ、ハラスメントを受けた割合や研究モチベーションの低下等に関する項目について、性差がみられました。自由記載回答で、将来の不安につながる様々な問題も明らかになりました。

本研究成果は、2020年11月19日、Progress in Disaster Science誌に掲載されました。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

【本研究に関する問い合わせ先】
東北大学災害科学国際研究所 講師 三木康宏
TEL: 022-273-6284
Eメール: miki*irides.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

【報道関係者お問い合わせ先】
東北大学災害科学国際研究所 広報室 中鉢奈津子・鈴木通江
TEL: 022-752-2049
Eメール:koho-office*irides.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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