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データ活用社会創成プラットフォームmdxを導入 -9大学2研究機関が共同運営しデータ活用の産学官連携・社会実装・研究を推進-

【発表のポイント】

  • 9大学2研究所が連合して共同運営する、データ活用にフォーカスした高性能仮想化環境
  • データの入出力等の様々な目的に使用できる汎用ノード群と、機械学習等の演算を高速に処理できる演算加速ノード群を有し、Society 5.0(注1)実現に貢献する
  • インテルディープラーニングブーストテクノロジーを有するインテル社製「第3世代Xeonスケーラブルプロセッサ(開発コード名Ice Lake)」816基、NVIDIA社の最新GPUである「NVIDIA A100 Tensorコア」を320基搭載

【概要】

国立大学法人北海道大学情報基盤センター(センター長:棟朝雅晴)、国立大学法人東北大学サイバーサイエンスセンター(センター長:菅沼拓夫)、国立大学法人筑波大学人工知能科学センター(センター長:櫻井鉄也)、国立大学法人東京大学情報基盤センター(センター長:田浦健次朗)、大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所(所長:喜連川優)、国立大学法人東京工業大学学術国際情報センター(センター長:伊東利哉)、国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学情報基盤センター(センター長:森健策)、国立大学法人京都大学学術情報メディアセンター(センター長:岡部寿男)、国立大学法人大阪大学サイバーメディアセンター(センター長:下條真司)、国立大学法人九州大学情報基盤研究開発センター(センター長:小野謙二)は、国立研究開発法人産業技術総合研究所とともにデータ活用に関する研究、産学官連携、社会実装の全国での展開を支援するためのプラットフォームであるデータ活用社会創成プラットフォーム「mdx」を、2021年3月8日に千葉県柏市の東京大学柏Ⅱキャンパスに導入しました。

mdxは、高性能な計算機と大容量のストレージを備え、国立情報学研究所が運用する学術情報ネットワークSINET5(2022年度から次期システムに更新予定)と連携することで、広域からのデータ収集機能と、データ集積・処理機能を、企業や自治体との共同研究も含めた全国の大学・公的研究機関が関与する様々なデータ活用の取組に提供し、さらにはデータ活用のコミュニティーを形成して分野・セクタを横断した連携を触媒するハブとなることを目指します。

mdxは、仮想化技術を用いて利用者に広域網とストレージ、計算機等からなるIT環境を提供します。利用者は、mdxとSINETを用いて広域でデータを収集・集積・解析する情報基盤を容易に構築し、あたかも専用の情報基盤のように使用できます。

また、簡単にデータ分析や共有などの利活用を行えるインタフェースやサービスも提供していく予定です。これによりブラウザだけでも高度なデータ解析を行えるようになります。情報技術に詳しくない利用者も、容易に大量のデータの高度な分析が可能になり、既存の情報学の枠を超え、社会課題に対応してデータを活用する新たな応用と研究領域の創生につながります。

図1 mdxの概要

【用語解説】

(注1)Society 5.0
Society 5.0とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させた、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会(Society)です。狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として提唱されました。Society 5.0の実現にはIoT(Internet of Things)、ロボット、AI(人工知能)、ビッグデータといった社会の在り方に影響を及ぼすデジタル革新・イノベーションが不可欠です。 https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/外部サイトへ

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学 情報部情報基盤課 総務係
(サイバーサイエンスセンター)
電話:022-795-3407
FAX:022-795-6098
メール:cc-som*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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