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なぜ歯を失うと抑うつになりやすいのか?メカニズムを解明 ▶うまく話せない・笑えない・咀嚼できないから抑うつになりやすい

【本学研究者情報】

〇本学代表者所属・職・氏名:大学院歯学研究科 歯学イノベーションリエゾンセンター 地域展開部門・教授・相田 潤

【概要】

抑うつは高齢者において大きな健康問題の一つであり、抑うつはそれ自体の日常生活への影響のみならず、認知症や要介護状態、死亡のリスク上昇にもつながります。これまでの研究で、歯の喪失と抑うつとの関連が示唆されてきましたが、そのメカニズムについては明らかにされてきませんでした。

本研究では、65歳以上の抑うつ状態にない地域在住高齢者約9千人を対象に、歯の本数と3年後の抑うつ発症との関連のうち、3つの口腔機能(発音・表情・食事)の問題がそれぞれどの程度、その関連を説明するのかを明らかにしました。その結果、歯が20本以上の人に比べて、19本以下の人では抑うつ発症のリスクが1.30倍高いことが明らかになりました。また、その関連を『うまく話せないこと』が12.4%、『歯をみせて笑うのをためらう』ことが16.9%、『咀嚼困難な食べ物があること』が21.9%それぞれ説明していました。

本研究結果から、歯が少なくなると、会話や表情、食事といったコミュニケーションに関連するような社会的な口腔機能に影響することによって、抑うつの発症といった全身の健康状態の悪化につながる可能性が示唆されました。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

〈研究内容に関すること〉
東北大学大学院歯学研究科
歯学イノベーションリエゾンセンター 地域展開部門
教授 相田 潤
E-mail:j-aida*umin.ac.jp(*を@に置き換えてください)

助教 草間 太郎
E-mail:kusama-thk*umin.ac.jp(*を@に置き換えてください)

〈報道に関すること〉
東北大学大学院歯学研究科 広報室
E-mail:den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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