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工場内無線IoT環境の見える化 広帯域リアルタイムスペクトラムモニターを開発

【本学研究者情報】

〇電気通信研究所 特任教授 芝 隆司
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 工場等の狭空間内を飛び交う複数の無線システム機器が送受信する無線IoT(Internet of Things)周波数帯の信号や雑音を見える化できる広帯域リアルタイム周波数スペクトラムモニターを開発。
  • 無線IoT周波数帯(920MHz帯、2.4GHz帯、5GHz帯)でバースト状に発生する通信信号あるいは製造機器から発生するノイズの状況を、リアルタイムに監視、記録する事が可能。
  • 小型(試作機サイズ280mm x 195mm x 45mm、重量2.11kg)で、低コスト構造のため、工場内に複数配置可能。従って、エリア毎のスペクトラム記録可能。

【概要】

IoTの普及に伴い、様々な機器やデバイスがインターネットに接続される時代がやってきた。可搬性、あるいは可動性が求められる機器やデバイスに関しては、ケーブルではなく無線でネットワークに接続されることが望まれており、これまでのWi-Fi、 Bluetooth、 RFIDだけでなく、Wi-SUNをはじめとする省電力・ 広域無線通信のLPWAや第5世代5G)などの新しい無線システムも導入されつつある。しかし、今後、無線を用いたIoT (無線IoT)の本格的な普及フェーズに入り、工場やオフィスなどの狭空間に、無線センサノード、無線アクセスポイントが密集する環境(図1)においては、上記のような異種無線システム間で瞬時の干渉が発生し、本来の通信特性が得られなくなってしまうことがある。本技術は、上記状況を解決するための第1段階として、無線IoT環境の見える化のための広帯域リアルタイムスペクトラムモニターに関する。

図1 工場等の狭空間に配置される小型リアルタイムスペクトルモニターのイメージ

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

東北大学電気通信研究所
担当 特任教授 芝 隆司
電話 022-217-5061
E-mail takashi.shiba.e2*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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