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Special Interview 〜卒業生・在学生・教職員に聴きました〜

鳥人間コンテスト優勝記念!Windnauts 代表にインタビューを行いました!

Windnauts(正式名:東北大学学友会人力飛行部)は東北大学にある人力飛行部です。彼らは毎年7月に琵琶湖で開催される鳥人間コンテストに出場し、優勝することを目的として活動しています。そして、2022年7月23、24日に行われた本コンテストの人力プロペラ機部門にて、36868.80mを飛行し、見事第1位に輝きました。

今回はそんなWindnautsを引っ張る代表2人に、インタビューを行いました。

Profile

原田史織さん 東北大学工学部化学・バイオ工学科3年
Windnauts 第22代 代表を務め、Windnautsを鳥人間コンテスト優勝へと導いた。

川人崇央さん 東北大学工学部機械知能・航空工学科2年
Windnauts 第23代 代表を務め、現在のWindnautsを率いている。

Windnauts代表 川人さん(左)、原田さん(右)

ー Windnautsに興味を持ったきっかけを教えてください。

原田(以下、敬称略):私は高校2年生の時にWindnautsをテレビで見て、かっこいいなと思い、東北大学を志望しました。2017年は鳥人間コンテスト本番3週間前に機体が壊れましたが、当日まで必死に直して飛ばした結果、第3位になったんです。それがすごく格好良いなと思いました。元々Windnautsは強いチームですが、苦しいときにも底力があるチームというか、逆境に強いチームってすごく格好良いなと思い、入部しました。

川人:私は原田さんとは違って、特にWindnautsに入りたくて東北大学に来たという訳ではないんです。昔から鳥人間コンテストをよく見ていたので、「そう言えば鳥人間あったよな」と思って、東北大に入学した時に、説明会に参加しました。そこで面白いなって思って、入部しました。

ー なぜ代表になろうと思ったのですか?

原田:Windnautsでは翼や電子システムなど機体の部分ごとに班に分かれて製作します。1年生に対して行われるその班決めのときに、代表や設計などの役職の希望調査が行われて、代表をやろうかなと何となく投票したのがきっかけです。その時、代表を希望したのは私だけでした。

川人:21代(川人さんの2代先輩)では、代表の先輩が私と同じ高校だったんです。その先輩といろいろ話しているうちに代表って面白そうだなと思い、立候補しました。実は昔から事務作業とかを別に苦に思わない人間なので、楽しそうだなぁと思っていました。私の代も同じく、代表を志望したら私しかいなかったので。(笑)

原田:代表任せられるのは川人だよなっていう流れがありましたね。(笑)

ー 最初の一歩はすごく親しみやすい感じで、一気に親近感がわきました。(笑)
実際に代表になってからはどんなことを考えて仕事をされていましたか?

原田:1年生の時にWindnautsの一員として実際に活動してみて、Windnautsは外から想像するよりももっと大変だし、まだ私たちの代はコロナでとても大変な時に、みんなを手伝うというか、チームを支えていけるようなことができたらいいなと思っていました。最初のころは誰も欠けないで欲しいなと思って、忙しさに耐えられなくなってやめそうな部員と何度も話したりしました。でも、1,2カ月代表をやったときぐらいから、全員が楽しかったなと思って部活が終われるような部活にできたらいいなと思うようになりました。

ー その変化の裏にはどんな思いがあったのでしょうか。

インタビューに答える原田さん

原田:付いてきてもらったからには後悔させたくないという気持ちがあります。結果を残したいですが、その過程でやめていく人とか、いろんな人がいます。無理矢理続けさせたら、そのあとに思っていたようにはならなかったなと思うことがお互いにあると思います。そんな中で、一人一人をしっかり見て、話を聞いた上で一緒に頑張ったり、お別れしたりしました。そうして全員がそれぞれ目標に向かっていけたらいいのかなと考えています。

ー では、これからの話に移りたいと思います。東北大学基金とコラボした寄付企画が進行中ですが、本日(※2022/12/16)時点で200万円ほど集まっています。

川人:こんなに集まるとは思わなかったというのが正直なところですね。我々の機体制作費は400万円なので、その半分が集まっているということに驚いています。基金・校友事業室の職員の方が放送直後から寄付の募集を開始できるように動いてくださったということがあったので、その点で職員の皆さんに感謝ですかね。

ー この寄付金はどのようなことに使用されていますか?

作業をする川人さん Windnautsでは手作業で0.1mmという精度を実現する

川人:私たちは(機体の)研究もしているので、その資金として使っています。例えば、今のプロペラは木材とかを使ってできていますが、次はカーボン材料にしようとしています。軽さと効率化のためですね。その研究のために青葉山キャンパスにある機械・知能系教育実験棟・高機能試作センターに依頼して、金型を作ってもらうので、その製作費とかに充てています。

ー 最後に、東北大生にメッセージをお願いします。

原田:私も鳥人間(人力飛行)を軽い気持ちで始めました。生きていて、小さな興味はたくさんあると思います。そのような小さな興味を忘れずに、大切にとっていれば、将来改めて考えたときに、「やってみたいかも!」と思うきっかけになるかもしれません。後々に選択肢がある中で選択しないのはいいけど、そもそも選択肢からなくなってしまっていることはもったいないです。だから、ちょっとでも興味があることはしっかり自分の中にとっておいてほしいなと思います。

川人:何か失敗したら嫌だなって思うことってあると思うんです。私自身もよく、失敗したら嫌だなと思うことがあります。でも鳥人間(人力飛行)をやっていると、作っていた部品をダメにしてしまったりとか、失敗することってよくあるんですよね。でもそういうことにめげていたら進んでいかないので、どんどん切り替えていくようにしています。いろいろと自分で試行錯誤をして失敗を恐れずに色々なことをやってほしいと思います。

インタビュー後の川人さん(左)と原田さん(右)

写真、文、インタビュワー:学生広報スタッフ 青山敦

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東北大学総務企画部広報室
Email:koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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