本文へ
ここから本文です

2023年IEEEマイルストーンを東北大学に献呈 岩崎俊一特別栄誉教授発明の垂直磁気記録を歴史的偉業として認定

【発表のポイント】

  • IEEEが東北大学にIEEEマイルストーンを献呈。東北大学としては3度目、国内大学では最多の認定数となります。
  • 岩崎俊一特別栄誉教授発明の垂直磁気記録を歴史的偉業として評価したことによる認定です。

【概要】

この度、東北大学は岩崎俊一東北大学特別栄誉教授発明の垂直磁気記録が歴史的偉業として評価されたことにより、IEEE(注1)より「IEEEマイルストーン(注2)」を献呈されることとなりました。

IEEEマイルストーン(アイトリプルイー マイルストーン)は、電気・情報工学分野で世界最大の学術研究団体(学会)であるIEEEが電気・電子技術やその関連分野における歴史的偉業に対して認定する賞です。これに認定されるためには、25年以上に亘って世の中で高く評価を受けてきたという実績が必要です。東北大学は1995年6月に指向性短波アンテナ(1924年)の研究成果に対するマイルストーン認定を初めて受けて以来、今回で国内の大学として最多の3度目の認定となります。

受賞のタイトルは「垂直磁気記録、1977年」であり、タイトルにあるように、情報を垂直方向の磁気として記録媒体に記録する垂直磁気記録に関する業績に対する認定です。

垂直磁気記録は、図1に示すように垂直方向に情報を記録する垂直記録媒体に、単磁極型垂直記録ヘッドで記録する方式です。垂直記録媒体の下には軟磁性裏打ち層が配置され、優れた高密度記録性能と効率の良い再生が可能です。2005年に垂直磁気記録を採用した世界初のハードディスク装置が開発・商品化され、世界中で使われる全てのハードディスク装置が垂直磁気記録に切り替わりました。垂直磁気記録は、データセンターなどのビッグデータインフラ基盤として、現代のデジタル社会を支えています。今回のIEEEマイルストーン献呈は、垂直磁気記録のデジタル社会に与える技術的かつ社会的な多大な貢献を歴史的偉業として認定したものです。

【用語解説】

注1. IEEE:世界最大の技術者団体、電気電子技術者協会(IEEE=The Institute of Electrical and Electronics Engineers )で米国に本部がある。

注2. IEEEマイルストーン:IEEEが、電気・電子技術分野における歴史的な偉業をたたえるために1983年に制定した賞です。IEEEマイルストーンは開発から25年以上に亘って世の中で高く評価を受けてきたという実績のある技術が対象で、記念のマイルストーン銘板(plaque)が同技術に貢献した機関に贈呈されます。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学 電気通信研究所
教授 田中 陽一郎
TEL: 022-217-5456
Email: yoichiro.tanaka.e1*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学電気通信研究所 総務係
TEL: 022-217-5420

このページの先頭へ