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出血合併症の再現を含む 胆膵内視鏡シミュレータモデルを開発 産学連携「Medical Rising STAR」プロジェクト第2弾

【本学研究者情報】

〇大学院医学系研究科消化器病態学分野 准教授 菅野武
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 胆膵内視鏡の重要な手技である内視鏡的胆管膵管造影(ERCP)および乳頭切開術(EST)を合併症まで含めて学習できるシミュレータモデルを開発しました。初学者が患者を危険に晒すことなく学習できる機会を提供します。
  • 東北大学とデンカの共同研究として独自開発した止血シミュレータの技術を応用し、ヒト類似の電気メスでの切離感と、解剖学的特徴を再現した血管配置と胆管走行を再現しました。
  • 不適切な切開時の出血合併症を再現することで、学習者は安全な処置を理解できます。
  • 実際の胆膵内視鏡と治療用具を用いた通電切開と結石除去の流れを、2つのモニタに同時投影することで臨床と同じ2画面が提供できます。

【概要】

胆膵内視鏡検査と治療に用いられる後方斜視鏡は、進行方向と視野が一致しないことから、処置に十分な慣れと訓練が必要です。

東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野の菅野武准教授、正宗淳教授の研究グループとデンカ株式会社 (本社:東京都中央区、代表取締役社長:今井 俊夫) は、ユー・エー株式会社(東京都大田区、代表取締役社長:稲永寛)との共同研究の成果をもとに、 「Medical Rising STAR」 (注 1 プロジェクトの第 2 弾として 実際の内視鏡と治療用具を用いて、胆管挿管~十二指腸乳頭切開~胆管結石除去の包括的な流れを学習でき、推奨されない方向や過剰な乳頭切開時の出血合併症を体験できるシミュレータを開発しました。

本研究成果は、2024年1月31日付で臨床医学の専門誌Digestionにオンライン掲載されました。

【用語解説】

注1. Medical Rising STAR :Medical Rising STAR の STAR には "Simulator Training model for Advanced high Risk endoscopic therapy" の意味を込めています。またMedical Rising STAR はデンカ株式会社の登録商標です。.

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野 准教授
菅野 武(かんの たけし)
TEL: 022-717-7171
Email: kanno.takeshi*med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院医学系研究科・医学部広報室
東北大学病院広報室
TEL: 022-717-8032
Email: press*pr.med.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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