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日本ファインセラミックス・東北大学が骨再生材料リン酸八カルシウム(OCP)の世界初の量産化に成功 -最先端技術で、社会課題解決に向けた新規事業を創出-

【本学研究者情報】

〇大学院歯学研究科 教授 鈴木治
研究室ウェブサイト

【概要】

日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤雅之)は、日揮グループの機能材製造事業会社である日本ファインセラミックス株式会社(代表取締役社長 田中宏、以下、JFC)が、骨の再生能力に優れ、生体吸収性が高い「リン酸八カルシウム(英名:Octacalcium Phosphate、略称:OCP)※1」について、今般これまで困難とされてきた量産化に世界で初めて成功し、幅広い医薬品・医療機器製造会社との協業を目指してサンプル出荷を開始しましたので、お知らせいたします。

OCP粉末

【用語解説】

※1:化学式はCa8H2(PO4)6・5H2Oと表記され、水溶液中からのHA形成の前駆体の一つであり、また、骨アパタイト結晶の前駆体とも考えられてきた生体材料。リン酸オクタカルシウムとも称されている。化学式が示す通り、多量の結晶水を含むため、HAやβ-TCPと異なり、単一結晶相として焼結できないことから、生体由来高分子、天然由来高分子、合成高分子と組みあわせた複合体の研究が報告されている。β-TCPと同様に生体内吸収性を示す。また、OCPは骨芽細胞など、骨組織に関連するいくつかの細胞を活性化する能力を持つことが報告されている。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
顎口腔機能創建学分野
教授 鈴木 治(すずき おさむ)
Email: suzuki-o*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
広報室
TEL: 022-717-8260
Email:den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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