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日本域を対象として過去の詳細な気象・気候を再現 ~温暖化シグナル検出への活用に期待~

【本学研究者情報】

〇大学院理学研究科 地球物理学専攻
(災害科学国際研究所兼務)
教授 山崎 剛
分野ウェブサイト

【概要】

気象庁気象研究所と東北大学大学院理学研究科は、日本域を対象として過去の詳細な気象・気候を再現したデータセットを作成しました。このデータセットの特徴は、対象を日本域に絞ることで、従来の地球全体を対象としたものよりも詳細に気象・気候を再現していることだけでなく、作成に用いる観測データを長期間にわたり入手可能なものに限ることによって時間的な均質性が高いことです。本データセットは、地域的に細かな気温や降水量などへの温暖化の影響の検出を可能にすることが見込まれ、地域的な気候変動の影響の把握などの研究が進展に貢献することが期待されます。

図1:RRJ-Convの領域(陰影はモデル標高)。 対象領域は日本及びその周辺域に限定されますが、水平格子間隔5kmという高解像度のシステムを用いました。これによって、複雑な地形の影響やメソスケール現象も扱えるようになり、より現実に近い降水量を表現できるようになります。

【論文情報】

タイトル:Long-term regional reanalysis for Japan with assimilating conventional observations (RRJ-Conv)
著者: Shin Fukui1, 2, Eiichi Shirakawa2, Daiki Soga2, Ryota Ohara2, Ken Usui2, Kaito Takiguchi2, Keisuke Ono2, Taiga Hirose2, Sanae Matsushiama2, Junshi Ito2, Takeshi Yamazaki2, Kazuo Saito3, 4, 1, Hiromu Seko1, Toshiki Iwasaki2
1. 気象庁気象研究所, 2. 東北大学大学院理学研究科, 3. 気象業務支援センター, 4. 東京大学大気海洋研究所
掲載誌:Journal of the Meteorological Society of Japan
DOI: 10.2151/jmsj.2024-036

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院理学研究科 地球物理学専攻
(災害科学国際研究所兼務) 
教授 山崎 剛
電話:022-795-5781
Email:yamaz*tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院理学研究科 広報・アウトリーチ支援室
電話:022-795-6708
Email:sci-pr*mail.sci.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

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