2026年 | プレスリリース・研究成果
歯科レセプトデータから義歯の使用状況を判定-診療報酬請求データを利用したアルゴリズムを構築-
【本学研究者情報】
〇大学院歯学研究科 教授 竹内研時
大学院歯学研究科 助教 衣川安奈
ウェブサイト
【発表のポイント】
- これまで診療報酬請求(レセプト)データから現在歯数を判定する手法は確立されていましたが、義歯の使用状況(使用の有無)を判定する手法は確立されていませんでした。
- 本研究は、歯科レセプトデータから義歯使用の有無を判定するアルゴリズムを構築し、その妥当性を評価しました。
- 歯科レセプトデータの義歯に関連する傷病名コードと診療行為コード(注1)を組み合わせることで、感度65.3%、特異度96.6%の精度を示しました。
【概要】
レセプトデータベースの研究利用が急速に進む中、歯科領域の疫学研究において、歯科レセプトデータから現在歯数を判定する手法の妥当性は過去に検証されていました。しかし、対象者の口腔内の状態を正確に把握するためには、現在歯数に加え、義歯の使用状況も考慮する必要があります。
東北大学大学院歯学研究科の衣川安奈助教、竹内研時教授らの研究グループは、65歳以上の高齢者4,053名の高齢者歯科健診データと歯科レセプトデータを用いて、歯科レセプトデータから義歯使用の有無を判定するアルゴリズムを構築し、その妥当性を評価しました。
分析の結果、歯科レセプトデータ内の義歯に関連する「傷病名コードと診療行為コード」の組み合わせ、または、診療行為コード「歯科口腔リハビリテーション料」を用いることで、義歯の使用状況を把握することができる可能性が示されました。
本研究成果は、2026年5月21日にJDR Clinical & Translational Research に掲載されました。
図1. 本研究の概要
【用語解説】
注1. 傷病名コード:歯科医院を受診した際、歯科医師が診断した病名や口腔の状態(「義歯不適合」「義歯破損」など)に対して、全国共通で割り当てられている識別番号。診療行為コード:歯科医院を受診した際、歯科医師が診断に対して実際に行った治療や処置の内容(「歯科口腔リハビリテーション料1」「有床義歯修理」など)に対して、全国共通で割り当てられている識別番号。
【論文情報】
タイトル:Validity of denture usage definitions based on claims data in Japanese older adults
著者:Anna Kinugawa, Yudai Tamada, Taro Kusama, Manami Hoshi-Harada, Sachiko Ono, Futoshi Oda, Megumi Maeda, Nobuhiro Yoda, Ken Osaka, Haruhisa Fukuda, Kenji Takeuchi*
*責任著者:東北大学大学院歯学研究科 歯学イノベーションリエゾンセンター
データサイエンス部門 教授 竹内 研時
掲載誌:JDR Clinical & Translational Research
DOI:10.1177/23800844261444341
問い合わせ先
(研究に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
歯学イノベーションリエゾンセンター
データサイエンス部門
教授 竹内 研時
Email: kenji.takeuchi.c4*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
助教 衣川 安奈
Email: anna.kinugawa.a8*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(報道に関すること)
東北大学大学院歯学研究科
広報室
TEL: 022-717-8260
Email: den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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