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窒素量で変わるイネ収量遺伝子の協調的効果を発見―低窒素でも実る品種設計へ新たな手がかり―

【本学研究者情報】

〇大学院農学研究科 助教 小島創一
ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 日本の温帯ジャポニカイネ120品種を用いた解析により、収量に関わる2つの遺伝子NAL1とOsSPYが、窒素条件に応じて互いの働きを変化させることを発見しました。
  • 特に低窒素条件では、NAL1の着粒数増加効果がOsSPYの低活性型背景で大きく増幅されることを明らかにしました。
  • 本研究は、従来の「遺伝子の足し算」では捉えにくかった「遺伝子×遺伝子×環境(G×G×E)」を示したものであり、少ない肥料でも高収量を実現する次世代ゲノム育種への応用が期待されます。

【概要】

イネは世界の主要作物の一つであり、少ない肥料でも高い生産性を発揮するイネ品種の開発は、環境負荷を抑えながら安定した食料生産を実現するうえで重要です。

東北大学大学院農学研究科の本田圭一大学院生、小島創一助教、福島大学の菅波眞央特任講師、松岡信客員教授らの研究グループは、日本の温帯ジャポニカイネ120品種を低・中・高窒素条件で解析し、収量に関わる遺伝子NAL1とOsSPYの協調効果が窒素量で変わることを明らかにしました。特に低窒素条件では、OsSPY低活性型背景でNAL1の着粒数(穂につく粒の数)増加効果が増幅されました。本成果は、低肥料でも高収量を目指す次世代ゲノム育種に新たな手がかりを示すものです。

本研究成果は、2026年6月15日に、科学誌 Rice Scienceに掲載されました。

図1. 研究の概要

【論文情報】

タイトル:Interaction of NAL1-OsSPY modulated by nitrogen availability controls panicle architecture in rice
著者:Keiichi Honda, Mao Suganami, Hideki Yoshida, Takashi Akagi, Makoto Matsuoka*, Soichi Kojima*
*責任著者:
東北大学大学院農学研究科 助教 小島創一
福島大学食農学類附属発酵醸造研究所 客員教授 松岡信
掲載誌:Rice Science
DOI:10.1016/j.rsci.2026.06.001

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院農学研究科 
助教 小島 創一
TEL: 022-757-4278
Email: soichi.kojima.a2*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院農学研究科広報室
Email: agr-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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