2026年 | プレスリリース・研究成果
3DGSによる高精細3Dモデル生成技術がNETIS登録 ―専用計測機器を使わず、市販360°カメラで 現場を臨場感のある3D空間に再現―
【本学研究者情報】
〇未来科学技術共同研究センター 特任准教授 佐藤浩樹
研究室ウェブサイト
【発表のポイント】
- 360°カメラやドローン等の画像から高精細な3Dモデルを自動生成する3D Gaussian Splatting(3DGS)(注1)技術として、全国で初めて国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)(注2)に登録されました。
- 現場を「写真由来のバーチャル空間」として再現することで、図面や個別写真だけでは把握しにくい複雑形状や位置関係を直感的に確認できます。生成データは比較的軽量で、一般的なノートPCで閲覧できます。
- 橋梁・トンネル等の社会インフラ構造物に加え、配管や機器が密集するプラント等への展開も想定し、点検・調査、改修計画、遠隔確認、関係者間の情報共有の高度化を目指します。
【概要】
インフラ構造物やプラント・工場設備の維持管理では、現場の状態を正確に記録し、その情報を発注者(施設管理者)、点検事業者、施工事業者など複数の関係者で共有することが重要です。一方、写真は撮影位置や向きが分かりにくく、図面では複雑な現況を十分に表現できない場合があります。特に、橋梁下面、地下構造物、狭隘部、配管・機器が複雑に配置された設備空間では、確認のたびに現地へ赴くことも大きな負担となります。
東北大学未来科学技術共同研究センター(NICHe)の吉川彰教授、佐藤浩樹特任准教授、井上憲司特任准教授と、東北大学発ベンチャーの株式会社XMAT(仙台市)の面政也代表取締役からなる研究チームは、360°カメラやドローン等で撮影した画像から、現場を高精細な三次元空間として再現する3DGS技術の開発・実用化を進め、その技術が「ガウシアンスプラッティング法による高精細3Dモデル生成」として、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されました(登録番号:KK-260044)。
図1 点群(左)と3DGS(右)でのイメージ図と比較
【用語解説】
注1. 3D Gaussian Splatting(3DGS)
複数の画像から三次元空間を再構成し、空間中に色や透明度を持つ多数の要素を配置し、それらの重なりによって現場の見え方を再現する技術です。見る方向に応じた色の変化も表現でき、任意の視点から写真に近い外観を高速に描画できます。
注2. 新技術情報提供システム(NETIS)
建設分野における新技術の活用促進を目的として、国土交通省が新技術に関する情報を共有・提供するデータベースです。NETISはNew Technology Information Systemの略称です。
問い合わせ先
(研究に関すること)
東北大学未来科学技術共同研究センター
特任准教授 佐藤浩樹
TEL:022-215-2214
Email:hiroki.sato.e5*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(取材に関すること)
東北大学未来科学技術共同研究センター
吉川研究室(佐藤)
TEL:022-215-2214
Email:yl-sec-imr*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)