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AIを用いた術後悪心・嘔吐の危険因子の解析

【本学研究者情報】

〇歯学研究科歯科口腔麻酔学分野 准教授 星島宏
研究室ウェブサイト

【発表のポイント】

  • 全身麻酔後の吐き気や嘔吐(PONV)は、最も頻度の高い術後合併症の1つです。全身麻酔を受けられる方の約3割に合併し、患者満足度の低下や医療費の増加につながります。
  • 従来、PONVのリスク因子として、年齢、性別、非喫煙者、乗り物酔いの既往などが挙げられてきましたが、その予防は困難でした。
  • 人工知能(AI)による解析で、既知のリスク因子に加えて、術中の出血量が多いほど、また輸液量が不十分な場合に、PONVのリスクが高まることを明らかにしました。

【概要】

術後悪心・嘔吐(PONV)は術後によく見られる合併症であり、その予防は困難です。

東北大学大学院歯学研究科歯科口腔麻酔学分野の星島宏准教授、水田健太郎教授、同大学院工学研究科通信工学専攻通信システム工学講座画像情報通信工学分野の宮崎智准教授、大町真一郎教授らの共同研究グループは、人工知能(AI)を用いてPONVのリスク因子を解析しました。

その結果、若年層や女性に多いとされる従来のリスク因子に加え、手術中の不十分な輸液や出血量の増加といった血行動態に影響する因子がPONVの発生により強く関連していることを明らかにしました。

本研究成果は、2024 年 8 月 15 日に科学誌PLOS ONEに掲載されました。

図1. PONV との関連性の高いリスク因子(上位9つのリスク因子のみ提示)。

詳細(プレスリリース本文)PDF

問い合わせ先

(研究に関すること)
東北大学大学院歯学研究科 
歯科口腔麻酔学分野
准教授 星島 宏(ほしじま ひろし)
TEL: 022-717-8420
Email: hiroshi.hoshijima.d1*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

(報道に関すること)
東北大学大学院歯学研究科広報室
TEL: 022-717-8260
Email: den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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