2026年 | ニュース
東日本大震災発生15年にあたって
東日本大震災の発生から、本日で15年となりました。改めて、この大震災により亡くなられた方々に深く哀悼の意を捧げますとともに、今なお困難の中におられる皆様、そして令和6年能登半島地震をはじめとする近年の災害で被災された皆様にも、心よりお見舞い申し上げます。
あの日、私たちは筆舌に尽くしがたい喪失を経験しました。かつて大学は社会との距離が必ずしも近い存在ではありませんでしたが、震災という未曾有の経験を通して、社会と共に歩む必要性を強く自覚するに至りました。この15年は、悲しみを癒やす時間のみならず、知の力を社会へ生かし、社会に開かれた大学へと進化していくための月日であったと確信しています。
現在、東北大学は復興のステージから、災害科学国際研究所を中心として国内外に向けた「防災・減災」の発信拠点へと進化を遂げています。世界防災フォーラムを通じての仙台防災枠組みの提言や、福島県浜通り5市町との包括連携協定のもと社会価値共創の場を創出する「東北大学FUKUSHIMAサイエンスパーク構想」の推進、世界で初めて「災害科学」の学位を授与する大学院の「災害科学コース」の新設などがその代表例です。さらに、先日10周年記念シンポジウムを開催した「原子力安全・廃止措置研究センター」では、安全かつ着実な廃止措置に資する基盤研究と人材育成に取り組んできました。
このように、本学は災害に対する研究と実践はもとより、防災・減災に関する政策提言や、事前防災から復興までを体系的に担い、社会全体の防災投資をデザインできる高度専門人材の育成を進めています。これは、国際卓越研究大学として地球規模の課題解決に挑む私たちの使命であり、被災地を世界で最もイノベーションが生まれる地へと変革すべく、強い決意のもと更に推進してまいります。
「研究第一」を掲げる本学は、国や地域と手を取り合い、東北の地で得た経験と知見を世界へと還元し、人類社会の安全と持続可能な未来の構築に貢献してまいります。東北大学はこれからも、震災を経験した大学としての責務を深く胸に刻み、知の力をもって社会に応え、次代の安全と希望を切り拓く大学であり続けることを、ここにお誓いいたします。
2026年3月11日
東北大学総長 冨永 悌二
関連リンク
- 災害科学国際研究所

- 東北大学 FUKUSHIMA サイエンスパーク構想

- 災害科学コース

- 東北大学 原子力安全・廃止措置研究センター

- 未来の福島浜通り地域を築く一歩を、ともに ―東北大学FUKUSHIMAサイエンスパーク支援基金のご案内

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