東北大学女子大生
誕生110周年・
文系女子大生
誕生100周年記念式典と
プログラム開催報告

記念式の様子

東北大学創立116周年を記念したホームカミングデーが、2023年9月30日に開催されました。日本初の女子大生受け入れ110周年と文系女子大生誕生100周年を迎えた東北大学。今年のホームカミングデーは「『門戸開放』東北大学のダイバーシティ」をテーマに、記念式典や特別プログラムも開催されました。
 記念式典では佳子内親王殿下のご臨席を賜り、午後に開かれた、本学で日本初の女子大生となった3人の学生についてをテーマにしたトークイベントもご観覧いただきました。その後は、東北大学史料館で開催された「黒田チカ特別展示」の一部をご覧いただき、最後には、本学のサイエンス・アンバサダー(SA)との懇談の時間も設けられ、若い女子学生たちの話にしっかりと耳を傾けておられました。
ここでは当日の様子を写真で紹介します。なお、佳子内親王殿下のおことばと当日の模様は特設ページよりご覧いただけます。

東北大学116周年ホームカミングデー
特設ページ

記念式の様子

「女子大生誕生110周年・文系女子大生誕生100周年記念行事式典」が始まり、佳子内親王殿下がご登壇されると、場内から歓迎の拍手が送られました。

記念式の様子

大野英男総長からは、東北大学の建学理念の一つである「門戸開放」のもとで当時の文部省の圧力にも屈せず、女性の帝国大学入学への門戸を開いたこと、そして現在もその理念を元にDEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)推進を行なっていることが述べられました。

記念式の様子

続いて、佳子内親王殿下からのおことば。この日の佳子内親王殿下は、日本初の女子大生の一人である黒田チカが発見したとされる紅花の色素を彷彿とさせるような紅色のワンピース姿でおことばを述べられました。

記念式の様子

また来賓として、藤江陽子文部科学省文部科学審議官からのご挨拶後、本学の田中真美DEI推進センター長による「ダイバーシティの110年の歩み」についての説明がありました。(写真左・藤江陽子文部科学省文部科学審議官、右・田中真美東北大学DEI推進センター長)

記念式の様子

午後には記念プログラムとしてトークセッション「日本初の女子大生3人 -ウメ・チカ・らくのよこがお-」が、史料館の加藤愉准教授の進行のもとで行われました。丹下ウメに関しては日本女子大学元学長の蟻川芳子先生が、黒田チカに関してはお茶の水女子大学加藤美砂子理事・副学長が、牧田らくに関しては、らくの夫で画家である金山平三の作品を多く所蔵している兵庫県立美術館の西田桐子学芸課長が、3人の歩みと功績に関する紹介を行いました。

記念式の様子

記念式の様子

トークセッション後には、佳子内親王殿下とサイエンス・アンバサダー(SA)との懇談会が行われました。参加したSAたちは、自己紹介と現在行っている研究内容、そして普段の活動について発表しました。佳子内親王殿下は、一人一人の説明に熱心に耳を傾けられました。懇談に参加したSAたちからは、「一生の思い出になる」「これからの活動に励みになった」といった声が寄せられました。

記念式の様子

当日は、長坂徹也副学長とともにSAである塩崎裕美さん(薬学研究科修士2年)が総合司会を務めるなど、行事全体でSAたちの大きな活躍がありました。110年前の3人の女性パイオニアたちの精神を受け継ぐSAたちの活動に、今後も目が離せません。

記念式の様子

当日の記念行事には、全学女子校友会「紫蘭会」の発足宣言もありました。東北大学経済学部出身で、前仙台市長である奥山恵美子氏らの呼びかけをきっかけに、東北大学出身の女性によるネットワークが正式に誕生する瞬間でした。

文責:東北大学ダイバーシティ・エクイティ&
インクルージョン(DEI)推進センター