使命と目指す大学の姿・歴史的背景
東北大学の使命
東北大学は、建学以来の伝統である「研究第一」と「門戸開放」の理念を掲げ、世界最高水準の研究・教育を創造する。また、研究の成果を社会が直面する諸問題の解決に役立て、指導的人材を育成することによって、平和で公正な人類社会の実現に貢献する。
東北大学が目指す大学の姿
東北大学は、その使命を果すため、今後10年間で、次のような大学になることを目指す。
―世界最高水準の総合研究拠点の確立
- 自然科学、人文科学、社会科学にわたる、幅広い分野において、世界をリードする研究成果を恒常的に創造する。
- 知識の加速度的集積と知識基盤型社会の要請に応えるために、たえず最適の研究組織の編成を図る。
- 国内外の主要研究機関との研究ネットワーク連携を整備すると共に、世界的総合研究拠点としての声望・評価を確立する。
―社会の発展と新たな知の創造を担う指導的人材の養成
- 教員は、最先端の研究に従事しながら、その成果を教育に反映させる。
- すべての授業を「世界最高水準の教育拠点」にふさわしい内容と方法で提供する。
- 新たな知の創造に必要な基礎知識と社会の指導者としての責任意識を涵養する教育を実施する。
- 高度の国際性、専門知識、応用能力を備えた高度専門職業人を養成する教育プログラムと組織を整備・発展させる。
―世界と地域への貢献
- 研究成果を社会に普及させ、指導的人材を社会に送り出すことによって、人類社会及び地域社会の発展に寄与する。
- 資質と意欲があれば、誰もが、国籍・人種・性別・年齢・宗教・社会階層等に関わりなく、平等に、学生・職員として受け入れられる機会を与える。
- 「実学尊重」の伝統を踏まえて、産学連携を推進し、サイエンスパークを整備する。
- 市民を対象にした教育や、専門知識を活用する相談サービス等の提供を、質・量ともに飛躍的に充実させる。
- キャンパスを市民との共生の場として開放すると共に、大学所蔵の図書・学術資料・施設等の知的資源・財産の社会的有効活用を図る。
―世界最高水準の研究・教育拠点にふさわしい文化・環境・経営体制の整備
- 世界最高水準の研究・教育を活性化するような学内の文化を保持・発展させる。
- キャンパスの景観の美的統一と自然環境との調和を図り、知的創造活動にふさわしい雰囲気を醸出する。
- 世界最高水準の研究・教育活動を柔軟且つ機動的に展開するのに必要な施設、人的・物的・財政的基盤及び経営体制を整える。
歴史的背景
東北大学は、1907年(明治40年)に東北帝国大学として創立し、当初から、専門学校、高等師範学校の卒業生にも門戸を開き、1913年(大正2年)には、当時の政府からの圧力にも屈せず、日本の大学として初めて、3名の女子の入学を許可し、「門戸開放」が本学の不動の理念であることを世に示した。
また、創立に当たって、世界の学界でトレーニングを積んだ若き俊秀が教授として集まったこともあって、研究者が独創的な研究成果を次々と生み出しながら、それを学生に対する教育にも生かすという「研究第一主義」の精神が確立された。さらに、いち早く大学発のベンチャー企業を設立して地域産業の育成を図ったり、日常生活に最も密着した法律である家族法の研究の日本の中心になるなど、世界最先端の研究成果を社会や人々の日常生活に役立てる「実学尊重」の伝統も育んできた。
2011年3月11日に発生した東日本大震災では本学も多大な被害を受けたが、全学を挙げて教育・研究機能の回復に努めるとともに、創立以来の伝統と精神を礎に東北の復興、日本の再生に向けて取り組んでいる。
